部門間の総合効率向上
工場の生産性を考える時、製造現場の資源の投入と出来高の関係だけでは、コストや収益に結びつきません。マーケットの需要構造と製造プロセスとの適合性を見ていくことが重要です。このコンサルティングメニューはその適合性によって変化する運用効率・システム編成効率といった総合効率に焦点をあてます。
生産性改善に当たっては工場内の部署間、工場と他部門間に介在する課題があります。諸部門のミッションや役割がどのように定められているか、またそれを繋ぐ仕組みがどのように作り上げられているか、こういった内容に取り組み、貴社の収益能力最大化に直結させます。
1. 生販在の付加価値能力育成と部門間ミッションの在り方
各部門における業務システムや業務のコントロールの仕方によって、生産性は大きく影響を受けます。お客様のニーズで小ロット生産を頻発させれば、稼働率の低下を招き、生産性は低下し、製造原価は上昇します。このように自然発生的に業務が遂行されると、部門の最適解が追及されます。生産システムの全体最適解は求められず、経営上の総合効率の向上にはつながりません。
このコンサルティングメニューでは、各部門の参画により、次のようなことを行い、需給と生産プロセスの適合性を築き、全体最適を志向した改善を行います。
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生産・販売・在庫計画機能の向上
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流通計画に対する各部門のミッション明確化、あるいは設定
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部門間統制基準の設定と業務システムの再構築
2. 総需要量に対する生産能力と拠点分担の再編による生産性向上
このコンサルティングメニューは次の内容を再編し、生産システム編成効率向上による収益能力の最大化を狙います。各部門の参画により、協創のしくみ(各部門が役割分担して進める)の中で遂行します。
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生産能力保有の仕方
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内製品の工場間・工程間ラインバランス
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拠点別生産分担(国内・海外)
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内外作区分
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分工場的な調達先の生産能力と工場生産能力のラインバランス
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調達先の経済生産量と納品ロット
3. 調達市場の育成、購買システムの効率向上
購買の改善・改革には、次の3つの側面があります。
1)購買品そのものの改善
2)依託工場の依託基準の変更改革
3)購買の運用効率改革
このコンサルティングメニューでは、これらの改革を行います。そして購買技術を確立させ継続的な低コスト購買を実現いたします。コスト構成とそれらを決定している部門、また、運用を行っている部門との共同作業により、コストに対する改善案立案とその実行を行います。
1)購買品そのものの改善
原材料・資材の調達の側面から購買品の原価低減を行います。
2)依託工場の依託基準の変更改革
購買品の生産量から依託工場の製造設備規模、生産能力に照らし合わせて、依託生産工場の再編成を行います
3)購買の運用効率改革
購買品のまとめ配送や、委託生産の集約化など購買の仕組みの効率化から改革を行います。